「この映画の舞台になっている1991年は、まさに私が生まれた年なんです。そういう意味では、自分の体験したことのない未知の世界で、しかもその時代を生きてきた大人の方たちが周りにたくさんいるので、画面の中で違和感のないようにいれたらいいなと思いました。外見的な役作りはそんなにしてませんけど、髪型は当時流行っていたウルフカットにしてるんですよ」
日本の音楽シーンに数多の才能が現れ、バンド・ブームが巻き起こった90年代初頭を舞台にした青春群像映画『BANDAGE バンデイジ』で、北乃きいが演じたのはLANDS(ランズ)というバンドに出会い、変わっていく女子高生のアサコ。バンドという独特な共同体を中心とした人間関係の渦に巻き込まれていく存在だ。
きたの・きい
1991年3月15日生まれ、神奈川県出身。モデルを経て、05年に女優デビュー。その後、テレビドラマ「14才の母」(06)「ライフ」(07)「太陽と海の教室」(08)「救命病棟24時 第4シリーズ」(09)、映画『ユビサキから世界を』(06)『幸福な食卓』(07)『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』『ラブファイト』(08)『ハルフウェイ』(09)などに出演。映画『武士道シックスティーン』(10年春)が公開待機中。2010年2月にはキットカットCMソング「サクラサク」で歌手デビューも決定。