一族復興を目指す源氏の御曹司、諦めず前に進む武士の力強さを体現
「源義朝がいなければ、平清盛は清盛たりえなかった」。大河ドラマ「平清盛」で、清盛終生のライバルとして描かれている源義朝は、ナレーションでこう説明されている。歴史の教科書では、“源義朝は源頼朝、義経の父で、平治の乱で平清盛に敗れ命を落とす”程度の記述しかなされていないが、武家による政権を作り上げた清盛に、大きな影響を与えた設定となっているのが本作だ。
その義朝を演じている玉木宏は、「『武士が朝廷を守っている』というセリフが何度も出てきて、その気持ちを言葉で発することによって自分を正し、清盛を動かしていくようになるのが義朝だと感じています。ドラマ前半のキーパーソンですし、視聴者の方に納得して見て頂くにはどうしたらいいのか、また清盛との対比を心がけて演じています」