自分の持っているものを最大限に使って生き抜く
─現実も役の人生もそうありたいと思います
「今回の続編のテーマは、大きく言ってしまうと"歴史との対峙"、あるいは"歴史との戦い"だと僕は思っているんですよ。時代はいよいよ幕末の最後に突入して、仁は自分の医療行為が歴史を変えてしまうかもしれないことを容認しようとしています。台本には"歴史の修正力"という言葉が登場しますが、その力に時代の異物である仁という存在が抗えるものなのか、戦ってみようと思っているんです」
前作の好評を受け、4月17日から日曜劇場に帰って来る「JIN−仁−」(TBS系)で、引き続き主人公の南方仁を演じる大沢たかおは、静かな口調の中にある決意を滲ませながらそんなふうに語る。